惑星ソラリスに向かっているよ

東方Projectの二次創作をやってるソラリスのブログです。書いてみたもの、描いてみたものなんかをまとめたりするブログです。

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今日はここまで

   今日はここまで


「シャンハーイ……」
「しー。起きちゃうだろ」
 不安そうに鳴く上海人形を静かにさせる。
 しゅんとした上海人形はアリスの側に座ると眠るように動かなくなった。
 星空と桜が降る中、並んで座る私たち。
 アリスは私の肩にもたれて眠ってる。
 かわいい寝顔を見てると自然と頬が緩んじゃうぜ。
 星明かりで透き通る白い肌。整った顔立ち。目蓋を閉じて心地良さそうに寝息をたてて。
 頭をそっと撫でてみる。
 細くて柔らかい、すこし癖のある金色の髪。
 本当に人形みたいだ。

 寝苦しくないかな?
 起こさないようにアリスの身体を動かして、膝に頭が乗るようにする。
 これでぐっすり眠れるかな。
 膝の上で静かに眠る、かわいらしいアリス。
 やばい。キスしたくなってきたぜ。
 アリスはよく眠ってる。
 ちょっとなら大丈夫かな?
 アリスの顔に、自分の顔を近づけていく。
「ん……」
 アリスが少し声を漏らす。
 私は素早い動きで元の姿勢に戻った。
 アリスは……よかった、起きてないぜ。
 でも唇は難しそうだ。
 ほっぺたなら……
 身体を丸めてアリスの頬に唇を寄せていく。
「だめよまりさ……」
 素早い動きで元の姿勢に戻った。
「くぅ……」
 寝言か……
 タイミングのいい寝言だぜ。
 直接キスするのはちょっと難しそうだ。

 私はだめだな。どうにも臆病で。
 どう近づいたらいいかわからなくて、はっきり伝えることもできなくて。
 安全な所から踏み込めない
 アリスは、私の事どう思ってるのかな。
 願わくば、誰より私を好きでいて欲しい。
 人差し指を自分の唇にあて、そのままそっとアリスの唇に触れる。
「私はアリスの事、大好きだぜ」
 眠るアリスの耳元で静かにささやく。
 星空と桜しか聞いてないよな。
 いつかはちゃんと伝えたいけど、今日はここまでだぜ。


マリアリ文学祭に参加したSSの2作品目です。
これは前回の「星空と桜の降る夜」の続きを魔理沙視点で書いてみました。
こちらのSSは文学祭では、匿名希望さんに朗読していただきました。
匿名希望さん、ありがとうございました!

ある方のバレンタインのマリアリSSに、魔理沙視点→アリス視点のものがあったんですが、すごくきれいな構成のお話だったのでそんな作りの話を書いてみたかった、っていうのがこの話のとっかかりです。
一人称小説の醍醐味として、語り手たる主人公が見えてない部分、気づいていない部分、勘違いしてる部分を、読み手が想像して楽しむというのがあると思います。
最近だと、俺妹とかは特にそこを意識したラノベですよね。
その方のSSはそういうすれ違いの部分を上手く活かしながらストーリーの組み立てをしていて、いいなーって思ったんですよ。
で、そこを目指して最初書き始めました。
構造的な部分をメインに小説書いたことはほとんどなくて、アリスが眠った後のストーリーも、魔理沙がキスしようとするってとこしか考えてませんでした。
練っていたのは実は、このSSで書いていないアリスが眠るとこまでのストーリーだったんです。
ざっと書くと、

  魔理沙が真っ暗な森の中を、何度も転びながらアリスの家に向かう。
   ↓
  アリスを起こす。アリスが起きてきてくれて嬉しかったり。
  夜桜に誘うけど断られないかなって緊張してたり。
   ↓
  ドキドキしながら「手引いてやるよ」とか。
  真っ暗でよかった。顔真っ赤になってるの見られないし。
  緊張してなんかふわふわするぜ。
  転んだ。
   ↓
  得意げに満天の星空と夜桜を見せる。
  照れながら「綺麗なものはアリスと一緒に見たいのぜ」
   ↓
  アリス寝ちゃう。
   ↓
  キスしちゃおうかな。

みたいな予定でした。
でもなんかだらだらしてたのと、起承転結がぐだぐだしてたのと、700字にどう考えても納まりそうになかったので、ここでプラン変更。
前半部分を完全に切って、前作の最後の「シャンハーイ」の部分から魔理沙視点に切り替わった感じでプロット練り直しました。

寝てる間にこっそりキスするって、本当に使い古されたベタなネタでちょっと嫌だったんですけど、そういうの書いたことなかったし、たぶんマリアリ好きのみなさんベタベタであまあまなのが好きそうかなって思ったのもあって、書き始めたらそんなに抵抗はなかったです。
魔理沙がキスしようとして、でも普通にキスしちゃったらオチになりにくいので、キスしようとして失敗することにして。
で、最後のシーン、

  人差し指を自分の唇にあて、そのままそっとアリスの唇に触れる。

これが思いついたんですよね。間接キス的な。
もうちょっと、アリスの唇の触感を感じられるようにしたかったんですけど、字数的に切ってしまいました。
そんな感じでオチのシーンもできたので、そこに向かって書いてったんですけど、モチーフがベタなのでそれぞれのシーンも割り切ってベタにして、コメディーっぽくしてみました。
多分最後のシーンさえきれいに書ければ、全体的にもきれいにまとまる感じがしていたので、中盤は軽く書いてます。

最後のシーンは、魔理沙の独白っぽい感じなんですけど、僕の中で魔理沙って片思い中の男子なんですよね。
特になんか、片思いをこじらせてる感じのイメージなんですよ。

  私はだめだな。どうにも臆病で。
  どう近づいたらいいかわからなくて、はっきり伝えることもできなくて。
  安全な所から踏み込めない
  アリスは、私の事どう思ってるのかな。
  願わくば、誰より私を好きでいて欲しい。

この独白はまさにその感じです。
でも好きだって直接言えない感じが、片思いこじらせてる男子なんですよ。
好意を表に出してるつもりなんだけど、直接言わないから相手に届いてない感じです。
ちなみにアリスは、はっきり言ってくれないと好意がわからない女子だと思ってます。
なので、僕はお互い片想いマリアリが好きです。
もどかしい感じがなんとも・・・(*´ω`*)
そして最後に、

  星空と桜しか聞いてないよな。

という台詞で、舞台をもう一度思い出してもらって、

  いつかはちゃんと伝えたいけど、今日はここまでだぜ。

という感じできれいにまとめてみました。
途中の流れでまったく情景描写ができなかったので入れてみた台詞だったんですが、わりときれいめな台詞になっていて、また魔理沙のロマンチストっぽさが出ていてかなり好きな台詞です。
マリアリには星空が本当に似合うと思います。

そんな感じで自分にしては結構短時間な4時間くらいで完成させたSSでした。
そのうちの半分はやっぱり文字数減らす作業でしたがw
最初考えてた構成でストーリーを組み立てられなかったのに悔いが残りますが、最後のシーンがかなりお気に入りなSSになりました。
自分の中のマリアリのイメージを固めさせてくれた作品になりましたね。
今後の自分のマリアリSSは、基本的にお互い片想いマリアリになると思います。

また長いエントリになってしまいました。
SSだと語りたいことが多すぎるのかもしれません。
最期まで読んでくださって本当にありがとうございました。
次は手描き一発ネタ動画を作成予定ですので、進捗状況を報告したりしようと思います。
それではまた~ノシ

| 小説 | 21:23 | comments:2 | trackbacks:0 | TOP↑

COMMENT

タナバンさんへ

コメントありがとうございますー!
魔理沙って女の子な部分と、男の子っぽい部分が同居してて、すごく魅力的なキャラですよね♪
僕はSS書いてて魔理沙が一番楽しいですw
魔理沙こんな事考えてるかなぁって考えてるだけですごい楽しいんですよね。

相互ありがとうございます。
こちらこそよろしくお願いしますー!!

| ソラリス | 2011/04/10 23:35 | URL |

どもどもいつもありがとうございます。
甘リアリSSの男・タナバン=ダルサラームです。

同じ一人称小説書きとして、ソラリスさんのSSは地の文からイメージが広がりやすく、情景が浮かび上がってくるような気がします。片思い的な男子の魔理沙もとてもかわいらしい物ですよね、女性でありながら男性的な良さも兼ね備えるあの独特の魅力は彼女の特権のような気がします。

応援してますんで、お互いに頑張りましょう。

追記→俺もFC2ブログ持ってます。良かったら相互リンク貼りませんか?

| タナバン=ダルサラーム | 2011/04/10 23:23 | URL | ≫ EDIT















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