惑星ソラリスに向かっているよ

東方Projectの二次創作をやってるソラリスのブログです。書いてみたもの、描いてみたものなんかをまとめたりするブログです。

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ラジオドラマについて

どーもこんばんはソラリスです。
昨日、学生時代にサークルで作ってたラジオドラマについて書きたいと言っていたので、今日はその話をしようと思います。

今日も長いエントリになってしまいました。
文章作品を書いてる方、書きたいと思ってる方、読むのが好きな方にはちょっとは参考になる話だと思います。



大学の時に所属していたサークルは放送研究会で、そこはDJ番組(FMラジオみたいな感じ)とラジオドラマ制作をメインの活動にしていました。
ラジオドラマというのはご存じの方も多いと思いますが、音声のみのドラマです。
アニメやマンガをラジオドラマ化したものが多いですが、NHKとかでは、あと民間放送でもたまに一般向けのラジオドラマを放送しています。
そうだ、映画「ラヂオの時間」で作ってたのがラジオドラマですね。
そんな感じでどんなものかはだいたい分かるかと思います。

ラジオドラマは音声のみです。
なのでドラマの受け手(リスナー)が受け取る情報が、TVなどの映像付きのドラマに比べて圧倒的に少ないのが特徴です。
リスナーは想像力をフル活用して楽しむことが求められます。
そこがラジオドラマ制作の一番面白く、難しいところです。


例えばですが、自分が家に帰ってきたシーンを考えてみましょう。
ラジオドラマの表現的には大きく二つの方法があると思います。
 
 僕はドアを開けて、家の中に入った。
 「ただいまー」
 声をかけるけど、家に誰もいるはずなんて無い。

という感じで小説の地の文のようなナレーションを入れる方法。
もうひとつは

 (SE:ドア開け)
 「ただいまー。」
 (SE:ドア閉め)
 「と言っても誰もいないけどね」

という感じでSE(効果音)とセリフのみで表現する方法。
表現としては大きくこの二種類で、これを組み合わせたりもできます。
前者のほうが説明的で明確に状況がわかりますが、少し冗長な感じがするかもしれません。
後者は説明が一切無い代わりに状況が想像できますが、音やセリフのタイミング、SEの質にリアリティを要求されます。
僕の所属していたサークルはこのうち前者の作り方を一切否定していました。
説明的なセリフ、ナレーションは一切認められませんでした。
そのため後者のような作り方を徹底して追求していたんです。
が、ここで問題になるのがリスナーの存在です。

リスナーはどの程度想像してくれるのか。

これは大きな問題で、リスナーが10人いたら10通りの想像する世界があるわけです。
そしてリスナーがその想像をどの程度働かせてくれるかも、また未知数です。
もしかしたら大事なところを聞いてなかったかもしれない。
全然違う解釈をしているかもしれない。
でもそれは製作者側がどうこうできる問題では無いんです。

そのために、可能なかぎりリアリティを求めていきます。
SEなどの音の部分はもちろんですが、僕は特にセリフ回しには細心の注意を払いながら脚本を作っていきました。
一番気を使ったのは、日常的に使う言葉を使うこと、日常的な言い方を意識することです。
ちょっと説明が難しいですけど、短い言葉で会話したり、説明がなくてもお互いの共通理解で会話が進んだり、間違った言い回しなのに意味が通ったりとか、そうゆう日常会話の特徴をあえて意識的に入れていく感じです。
いくつかこれまでのSSとかからその雰囲気のある部分を抜き出してみます。 

 「ちゃんとお仕事してたから、ごほうびね」
 「いつも寝てるのはたまたまですよ」
 「暖かくなってくるし、そのたまたまが増えそうね」
 「暖かいと眠くなりますからねー」
 「だめじゃない」
 「あははっ」
    (紅茶の時間

 「ストレートでいい?」
 「ミルク無いの?」
 「今日、切らしてるのよ」
 「じゃあ、お砂糖多めで」
    (クリスマス前の、寒くて暖かい一日

 「舞子、SF好きなの?」
 「んー。まあね。それ見てからちょっとはまり気味。昔のSFの方がおもしろいよ」
 「なんか、ちょっと意外だね」
 「なにが?」
 「舞子が」
 「私? なんで?」
 「んー、なんかさ」
 「おもしろいよ。昔の映画見るの」
 「そんなキャラじゃないと思ってた」
 「宙樹君はさ、昔の私しか知らないんだよ。小学校とかさ、中学校の」
    (Solaris

   ※リンク先は全部pixivです。

最後のはオリジナルです。pixivで全然伸びてないのでちょっと宣伝ですw
これはSSばかりですが、こんな感じの台詞回しを意識してさせていきます。
読むと変な言い回しもあるんですが、例えば美鈴の「いつも寝てるのはたまたまですよ」なんて全然意味わかりません。
最後のオリジナルの話なんて、会話が咬み合ってません。
それでも会話のリアリティとして成立させられるのは、リスナーの想像力を信頼しているからです。
なので製作者としてはそこを信頼して、想像力をできるだけ働かせてもらえるような環境を用意します。
そんな製作者とリスナーの良い信頼関係が、相互に良い影響を与えて、テンポの良い会話劇を作り上げていると言えます。
この作り方だとテンポはとても大事ですし、平易な言葉遣いは生命線と言えます。
長いセリフとか普段耳慣れない難しい言葉って、聞いてて理解が追いつかないことが多いです。
文章の読解に頭を取られちゃって、想像に頭を使えないんです。
そうすると、ラジオドラマとしては致命的で、リスナーを置いてけぼりにした自己満足なドラマを作っていることになってしまいかねません。
常にリスナーを意識して、リスナーの想像力を信頼して台詞を書いていくことが大事です。


逆に、リスナーの想像力をまったく信頼しない部分もあります。
そんなとこまでリスナーは考えて聞いてないという部分です。
実際、先程の「Solaris」というSSは元々ラジオドラマ脚本で、AdvantageLucyというバンドの曲をシーンごとに繋いで製作したドラマでした。
これをオンエアしたとき聞いていた先輩に言われた一言が、「歌詞の意味を聞かせようとしてたんだと思うんだけど、リスナーはそんなの聞いてないよ」っていうものです。
先輩は忠告のつもりで言っていたのでその時は「そんなの最初からそのつもりじゃないですよ」って反論したんですけど、先輩の考えは僕とまったく一緒だったわけです。

リスナーはそんなにちゃんと聞いてない。

これも大変重要なことです。
自分に振り返ってみて、真剣に聞かないと話の流れさえわからない、というのは本当によくあります。
聞いてるつもりで理解できてないんです。
だから、リスナーを信頼する一方で、リスナーを信頼しないという状況が生まれます。
そのリスナーに信頼が置けない時に重要なのが、雰囲気です。
ちゃんと聞いてなくても雰囲気は伝わるでしょ?という作り方です。
嬉しいシーンで楽しげな音楽かけて、テンション高めの演技をさせる。悲しいシーンでさみしげな曲を流して、抑えた演技をさせる。
それだけで伝わるし、それしか伝わらなくてもいいですよ、という姿勢で作るというのが大事だったりします。
最近SSの解説してて、技巧的だったり、構造的だったりな表現の解説したり、てにをはで登場人物の感情を表現してますみたいな事書いてますけど、あれは実は全部自己満足で、
発表した段階(ニコ生で朗読して頂いた時やpixivに公開した時)ではそれが伝わることをまったく期待していません。
雰囲気がもしかして伝わったらいいかなー、ぐらいに思ってます。
でもその雰囲気を作るのは、リスナーがちゃんと聞いてない前提に立つととても重要だと思います。


以上の二点が僕の脚本制作のポイントでした。
ラジオドラマの脚本、特に台詞について書いてきましたが、これは小説にも当てはまる内容だと思います。
僕自身、何度かエントリでもSSを書く時の鉄則を書いてますが、まったく同じ方法論で書いています。
リスナー、読み手に対して信頼する部分、信頼できない部分を意識して書いていくと、聞きやすい、あるいは読みやすい脚本や小説が書けると思います。
これは上手な脚本、小説とは意味が違います。あくまで聞きやすい、読みやすい脚本、小説ですのでよろしくお願いします。
上手な方は、難しい言葉も駆使しても、素晴らしく読ませる文章を作られるので本当に油断できません。
僕のは多分、ライトノベル的な書き方なんだと思います。


ちなみに今でもラジオドラマは好きです。
なんなら作ってみたいと今でも思ってます。
自分の書いたSSでラジオドラマ作らせてくださる方とかいないかな、なんて。
アリス役と魔理沙役がいたら最高なんですががががが

| 小説 | 00:05 | comments:0 | trackbacks:0 | TOP↑

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