惑星ソラリスに向かっているよ

東方Projectの二次創作をやってるソラリスのブログです。書いてみたもの、描いてみたものなんかをまとめたりするブログです。

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運命だからしかたがない

  運命だからしかたがない



「パチェ、まあいつもそうだからあんまり言いたくはないのだけど」
 テーブルの向こう側から、レミィが話しかけてくる。
「……なあに?」
「お茶の時間くらい、本読むのやめたら」
 夜も更け、テラスで二人お茶の時間。月の光を頼りに私は本を読んでいた。
「……そうね」
 それでも私は本から目を上げなかった。素敵な魔法を見つけたのだ。
 つい生返事をしてしまう。
 別にレミィを疎ましく思ってなんかなくて、ちょっと夢中になってただけだったのだけど、向こう側のレミィが不機嫌になっていく雰囲気が伝わってくる。
「う~……」
 低くうめく声が聞こえて、少しだけ本から目を離して向こう側のレミィを見上げると、やっぱり眉間にシワが寄っていて、
「本ばっかり読んで! お茶の時間だって言ってるでしょ!」
 立ち上がり私を睨めつけた。
 ふぅ……結局怒らせてしまった。
 確かに読書を中断させられて不愉快ではあったけれど、恋人を怒らせてしまうのは不本意ではあった。
 長い時間を共にした恋人同士でも、いやだからこそ、二人の時間を大事にしてあげないとと反省した。
「ごめんなさい、レミィ。ちょっといいところだったものだから。退屈させてごめんなさい」
 素直に謝る。口答えをてもややこしいだけだ。
「む~……」
 まだ不機嫌なまま、レミィはちょこんと椅子に座りなおし、手元の紅茶をすすった。
「別に……退屈とかそういうんじゃないわよ。行儀が悪いんじゃないかって話しよ」
 そんな事、今まで一度でも言われたことはないけれども。
「そうね。じゃあやめるわ」
 本を閉じてテーブルに置く。
「それでいいのよ」
 不機嫌な顔を作りながら嬉しそうなレミィ。
 ふふっ……
 ちぐはぐで子供っぽい表情につい笑ってしまった。
「なに笑ってるのよ」
「違うの。ごめんなさい」
 言いながらも、くすくす笑いを止められない。
「もー……」
 レミィが口をとんがらせる。そんな仕草もかわいらしい。
 ついつい口元が綻んでしまう。
「私の恋人があまりにも可愛らしくて」
 一瞬不意を突かれたようなレミィの表情が、またすぐに変化した。
 無邪気そうな子供の表情から、艶っぽい大人の表情に。絡みつくような視線を私に向ける。
「そうよ。あなたは私の恋人じゃない」
 そして椅子から立ち上がると、ふわりと、まるで羽根のように重さを感じない様子でテーブルに飛び乗った。
 私の顔に、キスをするように顔を近づける。
 熱を帯びた視線が私を射抜く。
「あなたが私を構うのは運命なのよ。私がそういうふうに運命を操作したんだから、大人しく私を構いなさい」
「何がご所望?」
 ひるまずに問いかける私に、レミィは上気した熱っぽい表情で囁く。
「まずは、キスしなさい」
 ちゅっ……
 間髪入れずにレミィの唇に自分の唇を重ねる。
「好きよ……レミィ」
 目の前の恋人に囁きかける。
「なにを今さら。そんなの何十年も前から知ってるわ」
 ちゅっ……
 今度はレミィから、唇を重ねてくる。
 レミィは満足そうに、幸せそうに目を細めた。
「今夜は、図書館で過ごすわ。あなたは本でも読んでなさい」
「レミィは何をするつもりなの?」
「私はパチェに絡まるのよ」
 また元のような子供の笑顔で答えると、レミィが私の手を取りふわりと浮かび上がる。
 手を握り返して私も浮かぶ。
 二人は空中。抱き合うように図書館へと漂っていく。
「さっき読んでた魔法書にちょうどいい魔法があったわ」
「なに? どんな魔法?」
「レミィと朝まで、誰にも邪魔されずに過ごせる魔法よ」
「それは……絶対に必要ね。」
 5センチに満たない距離で笑いあう。
 目が合って、もう一度キス。
「そういえば、今日はまだ、あなたから好きって聞かせてもらってないわ。いつになったら聞かせてもらえるのかしら」
「え……そんなのいいじゃない。言わなくてもわかるでしょ」
「そうはいかないわ。そんなに簡単に身体を許したりはしたくないもの」
 私はできるだけ意地悪に見えるように表情を作る。
「う~……」
 照れてしまって顔を真っ赤にするレミィはかわいい。
 目の前で、困ったように目を潤ませる。
 図書館の前で抱き合ったまま床に着地し、ドアを開けて中に入る。
 後ろ手にドアを閉めて、改めてレミィと向き合う。
 少しだけ背の低いレミィが怒った顔を作りながら、恥ずかしそうな表情で首に腕を回してきた。
「パチェ、好きよ。愛してるわ」
 耳元で、吐息混じりの声が熱かった。
 その熱で、私の顔も自然と火照る。
「ここまで言わせたんだから覚悟しなさいよ、パチェ」
 するりと一歩後ろに離れたレミィが、頬を染めながらいたずらっ子の目を光らせる。

 しかたがない。今夜は、朝までレミィのいいなりね。
 きっとそういう運命なのだから。







こんばんは、ソラリスです。

今回は初めてレミパチュを書いてみました。
と言っても実際に書いたのはもう一週間近く前なんですがw
ちょっと家族旅行に行っててブログ書けませんでした。

このSSは、診断メーカーで出た結果について、twitterのフォロワーさんからリプをもらったことが始まりでした。
僕、Saezuriっていうtwitterクライアント使ってるんですけど、TLのツイートがそれぞれ吹出しに囲われてるんですよ。
そしたらアイコンがその台詞を言ってるみたいな雰囲気になるんですけど、『パチュリー「夜の恋は私におまかせ!」』って言う感じの結果に対して、アイコン絵がレミリアのフォロワーさんが反応してくださって、
「あなたがレミパチュ書くように運命を操作したわ」と言われてしまったので、これはおぜう様がそう言うのなら書かざるをえないと思って書いたものですw

実際、レミパチュって初めてだったし、もともと考えもしていなかったので完成まではとても苦労しました。
まずレミパチュってどんな雰囲気で会話して、どんな雰囲気でいちゃいちゃするのかってことから考えを深めていったのですけど、pixivにレミパチュのイラストはあってもSSが殆ど無いんですよ。
これは困りましたね。
前述のフォロワーさんにレミパチェってどんな感じかちょっと聞いてみたり、少ないながらも数点あったレミパチュのSSを読んでみたりしながら、自分の中のレミパチュを少しずつ構築していきました。

レミパチュって二人とも落ち着いてて、テンション上がる感じじゃないんじゃないかなとか、両方ツンデレっぽいとか、
レミパチュなんだから最終的にはレミリアが攻めかなとか、そんなでも無邪気な感じにしたいなとか。
まずはキャラクターの背景的なところから固めて話を作れないかなと思って。
ティータイムに本を読んでるパチェが生返事しちゃってレミィが不機嫌になるっていうシーンをまず考えておいて、そこからなんやかやでイチャイチャしだして、二人でベッドに行って、「今日はこういう運命なのよ」って言う感じの台詞を使って落とすというとこまでプロットを作っておきました。
あと、前述の診断メーカーの結果をSSにというリクだったので、パチェが夜の恋の魔法を使うという要素が必要なので、夢中になってる魔法書がその魔法の内容で、だからパチェが夢中になって読んでたということにしておいて、最終的にその魔法を使ってイチャイチャするのよって言う台詞で伏線回収しようという構成まで決めておきました。

それで冒頭から書き進めて行ったのですが、イチャイチャしだす直前のシーン、

 「もー……」
 レミィが口をとんがらせる。そんな仕草もかわいらしい。

のとこまではスイスイと書けたんですが、そっからどうやってイチャイチャしだすのか、きっかけが掴めなかったんですよね。
例えばマリアリだったら魔理沙がアリスに甘えちゃうとか簡単に先にすすめるんですけど、レミパチュは二人とも落ち着いててそんな急に盛り上がる気がしないんですよ。
ここで煮詰まって、3日ぐらい悩みましたw

しばらく悩んでたんですが、旅行に行くまでにどうしても書ききっちゃいたかったんで、後半部分を書き始めることにしました。
その後半部分がどこかというと、

 「ここまで言わせたんだから覚悟しなさいよ、パチェ」
 するりと一歩後ろに離れたレミィが、頬を染めながらいたずらっ子の目を光らせる。

 しかたがない。今夜は、朝までレミィのいいなりね。
 きっとそういう運命なのだから。

この部分なんですけど、ほんと最後のオチの部分だけです。
ここにつなげるためにどう展開したらいいかを必死で考えました。

最初、レミリアがパチェに告白する話のつもりで書いてたんですけど(どうも僕は初めて書くCPの時は告白話を書きたがるっぽいですw)、レミパチュは長年連れ添った倦怠期の夫婦というイメージを頂いたので、そういう前提で考え直すことにしてみました。
それで浮かんだ台詞が、

 「そうよ。あなたは私の恋人じゃない」

という台詞です。
これで話の流れが一気に出来上がりました。
書いてあったオチの部分までほとんど悩まず書けたんで、やっぱりこの台詞が一番のポイントですね。

リクの恋の魔法も、具体的なことを書く必要はないかなって思っていたので、そのまま「レミィと朝まで、誰にも邪魔されずに過ごせる魔法」ということにしてしまいました。
具体的に想定してたのは図書館を空間的に隔離してしまう、よくある閉鎖空間(ハルヒのイメージで大丈夫です)にしてしまう魔法なんですが、まあそんな事書く必要もないんで。

そんな感じでなんとか書き切ることができました。
レミパチュは初めてだったのと、あまりイメージが自分の中になかったということもあり、自信のない作品でした。
レミパチュクラスタさんたちに、こんなのレミパチュ違うって言われたらどうしようとかビクビクしながら投稿したんですが、大丈夫だったでしょうか。
レミパチュは会話の掛け合いがおもしろかったですね。
相手の言葉をはぐらかしたり、素直に受け取らなかったり。
ツンデレ×ツンデレっていうのもおもしろいですし。
また機会があったら書いてみたいです。

| 小説 | 23:55 | comments:0 | trackbacks:0 | TOP↑

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